飛騨高山は、6〜10歳の子どもと歩いてまわるのにちょうどいい街です。古い町並みは平坦で約1.5km、宿を起点にすれば朝市や食べ歩き、木工や和ろうそくの工房体験まで、車なしでも2泊3日に無理なく収まります。この記事では、町並みのなかに建つ宿・温泉でほどける宿・自家源泉でゆっくり過ごす宿という3軒を、各日の拠点として選びました。子どもの足でも回れる動線と、夕食18時開始・部屋食や個室の可否を軸に、親が組みやすい行程として組み立てています。

宿 エリア Score 客室 目安価格 1行特徴
1日目 HOTEL WOOD 高山 上二之町 92 70 ¥25–¥38k 古い町並みまで徒歩30秒、木組みの館で町歩きの拠点に
2日目 飛騨花里の湯 高山桜庵 花里町(駅近) 89 167 ¥21–¥28k 駅徒歩5分、13階展望露天と貸切風呂で体験日の疲れをほどく
3日目 飛騨亭 花扇 本母町(無料送迎) 93 48 ¥93–¥134k 自家源泉+飛騨牛会席、木をテーマにした客室の記念の一泊

※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。飛騨牛会席など2食付きプランは価格帯が上がります。

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1日目 — 町並みのなかに泊まり、夕方の散策へ

初日は午後にチェックインし、荷物を置いて身軽に古い町並みへ。上三之町・上二之町の通りは平坦で約1.5km、子どもの足でも往復1時間ほどです。夕方は人通りが落ち着き、格子戸に灯りがともる時間帯が歩きやすく、写真も撮りやすい。みたらし団子や五平餅の食べ歩きで休憩を挟みながら、初日は「明日どこで体験するか」を一緒に決める時間にあてると、2日目がスムーズです。

1. HOTEL WOOD 高山 — 高山市上二之町

古い町並みまで徒歩30秒。木組みの天井が印象的な木造の館で、館そのものが木工体験の予習になる初日の拠点。

Media Picks Score: 92 / 100  70室、木造のデザインホテル。

目安価格 ¥25,000–¥38,000 / 泊 (2名1室・通常期)


HOTEL WOOD 高山 — 高山市上二之町 · 木組みの天井が連なる木造ホテルのラウンジ、2019年開業
PHOTO: HOTEL WOOD 高山 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

「ZEN(禅)」をテーマに2019年に開業した木造のホテルで、館内には木組みの天井や飛騨の木を使った家具がならびます。立地は古い町並みの真ん中、通りまで徒歩30秒という近さ。初日に荷物を置いてすぐ散策に出られ、子どもが疲れたら一度部屋に戻れる距離感が、低学年連れの行程では効きます。木に触れる館の体験が、翌日の木工工房への導入にもなります。

集約レビューの傾向

公開レビューの集約傾向としては、立地の良さと館内の木の質感への評価が安定して高く、町歩きの拠点として支持されています。新しい館らしく清潔感や朝食の満足度に触れる声が多い一方、温泉旅館のような大型の浴場や夕食つきプランを期待すると印象が変わる傾向も見て取れます。素泊まり・朝食つきで町に出る使い方が向いています。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    古い町並みを歩いて回りたい家族、食べ歩きや外食を楽しみたい旅程、子どもが疲れたら一度宿に戻りたい低学年連れ
  • 向かない:
    宿の温泉や夕食をメインにしたい人(夕食つきプランは中心ではない)、広い和室の大部屋で川の字に寝たい家族

具体情報

  • 最寄り駅: JR高山駅から徒歩約12分(古い町並みまで徒歩30秒)
  • 客室: ツイン・トリプルなど洋室中心、全70室・全室禁煙
  • チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜10:00
  • 子ども: 添い寝可(無料)。館内に大浴場・ラウンジあり
  • 開業: 2019年(木造・ウッドデザイン賞受賞)


2日目 — 午前は工房体験、午後は朝市と食べ歩き

2日目の午前は、木工または飛騨の組子・和ろうそくの工房体験へ。木のスプーンづくりや箸づくりは所要60〜90分、受入年齢の目安は工房によって小学生からのところが多く、低学年は保護者と一緒に作る形が中心です。和ろうそくの絵付けは火を使わず、6歳前後でも取り組みやすいのが利点。午後は宮川朝市で野菜や民芸品をひやかし、五平餅や飛騨牛串で休憩を挟みます。歩き疲れたら、この日は温泉のある宿で早めにほどくのがちょうどいい流れです。

2. 飛騨花里の湯 高山桜庵 — 高山市花里町

高山駅から徒歩5分。13階の展望露天風呂と3つの貸切風呂で、体験日に歩いた子どもの足をゆっくりほどける温泉宿。

Media Picks Score: 89 / 100  167室、温泉付きの和のシティホテル。

目安価格 ¥21,000–¥28,000 / 泊 (2名1室・通常期)


飛騨花里の湯 高山桜庵 — 高山市花里町 · 13階の展望露天風呂から望む高山市街と北アルプスのパノラマ
PHOTO: 飛騨花里の湯 高山桜庵 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

駅から徒歩5分という近さに、13階の展望大浴場・露天風呂と3つの貸切風呂を備えた温泉宿です。畳敷きの和の空間が中心で、家族で布団を並べやすい客室が選べます。歩き回った体験日の夜に、北アルプスや市街を見渡す湯につかってほどける流れは、子どもにも親にもありがたいところ。荷物を預けて朝市や食べ歩きに出て、夕方に戻って温泉、という2日目の動線が組みやすい立地です。

集約レビューの傾向

公開レビューの集約傾向では、展望風呂と貸切風呂、駅近の利便性への評価が安定して高く、家族連れの利用も多く見られます。湯上がりの提供や朝食の品ぞろえに触れる声も目立ちます。一方で人気ゆえに大浴場が時間帯によって混みやすい傾向もあり、貸切風呂を早めに押さえると過ごしやすくなります。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    温泉で1日の疲れをとりたい家族、駅・古い町並みの両方に歩いて出たい旅程、家族で貸切風呂に入りたい人
  • 向かない:
    静かな小規模宿で過ごしたい人(客室数が多く時間帯により賑わう)、部屋食で完結させたい家族

具体情報

  • 最寄り駅: JR高山駅から徒歩約5分(古い町並みまで徒歩約10分)
  • 客室: 畳敷きの和室・和洋室中心、全167室
  • 風呂: 13階の展望大浴場・露天風呂、貸切風呂3つ
  • 食事: 飛騨の地産地消を取り入れた夕食・朝食。湯上がりの夜食提供あり
  • 子ども: 家族で布団を並べやすい客室。貸切風呂は家族利用に向く


3日目 — 自家源泉でゆっくり、近郊の自然へ

最終日は、慌ただしく動くより、宿でゆっくり過ごしてから近郊の自然スポットへ。飛騨の里や、足を伸ばせる範囲の里山では、秋なら紅葉や落ち葉あそびが子どもに人気です。前夜を温泉宿で過ごしておくと、朝に源泉の湯をもう一度楽しんでから出発でき、チェックアウトまでの時間にゆとりが生まれます。帰路の高山駅へは送迎や徒歩で戻れる宿を選べば、最後まで車なしで完結します。

3. 飛騨亭 花扇 — 高山市本母町

市街地で数少ない自家源泉と飛騨牛会席。木をテーマにした客室で過ごす、旅の締めにあてたい記念の一泊。

Media Picks Score: 93 / 100  48室、木の温もりの和風温泉旅館。

目安価格 ¥93,000–¥134,000 / 泊 (2名1室・飛騨牛会席など2食付の通常期)


飛騨亭 花扇 — 高山市本母町 · 夕暮れに灯りがともる木の温もりの和風温泉旅館の玄関と庭
PHOTO: 飛騨亭 花扇 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

地下1200mから湧く自家源泉「神代の湯」を持つ、高山市街では数少ない温泉旅館です。客室は神代杉や吉野杉など「木」をテーマにした造りで、飛騨高山の木工の町らしさが旅館そのものに表れています。飛騨牛を主役にした会席料理は、個室や部屋食で落ち着いて味わえるプランがあり、子ども連れでも気兼ねが少ないのが利点。JR高山駅からは無料送迎バスが運行され、車なしでも来館できます。

集約レビューの傾向

公開レビューの集約傾向では、自家源泉の湯ざわりと飛騨牛会席への評価が高く、記念日や家族の特別な一泊としての利用が目立ちます。木を生かした客室や静かな環境への満足の声も多い一方、市街地中心からはやや離れるため、町歩きをメインにしたい人には送迎・移動の段取りが前提になります。最終日にゆっくり過ごす宿として選ぶと、強みが生きます。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    旅の締めに温泉と飛騨牛でゆっくりしたい家族、部屋食・個室で落ち着いて食事したい人、記念の一泊を考える旅程
  • 向かない:
    宿泊費を抑えたい旅程(2食付で価格帯が上がる)、宿から歩いて町並みに出たい人(市街中心からは離れる)

具体情報

  • 最寄り駅: JR高山駅から車で約7分(西口〜花扇の無料送迎バスあり)
  • 客室: 神代杉・吉野杉など「木」をテーマにした和室中心、全48室。源泉露天風呂付き客室あり
  • 温泉: 自家源泉「神代の湯」(地下1200m)
  • 食事: 飛騨牛を主役にした会席。個室・部屋食のプランあり
  • 子ども: 落ち着いて食事できる個室・部屋食が選べる


よくある質問

Q. 木工・和ろうそく体験は何歳から参加できますか?

A. 工房によって異なりますが、木のスプーンや箸づくりは小学生からを目安にするところが多く、低学年は保護者と一緒に作る形が中心です。火を使わない和ろうそくの絵付けは6歳前後でも取り組みやすく、所要は60〜90分程度。人気の時期は前日までの予約が前提になるため、宿が決まったら早めに体験先を押さえておくと安心です。

Q. 車なしでも2泊3日まわれますか?

A. まわれます。古い町並み・朝市・主要な工房は高山駅から徒歩圏で、平坦な道が中心です。今回の3軒はいずれも駅から徒歩、または無料送迎バスで行き来でき、移動はバス・徒歩で完結します。3日目に近郊の自然スポットへ足を伸ばす場合は、駅発のバスや電車を使う前提で行程を組むと無理がありません。

Q. 6〜10歳の子どもと同じ部屋に泊まれますか?

A. 泊まれます。HOTEL WOOD 高山は添い寝が無料、高山桜庵は畳敷きで家族が布団を並べやすい客室、飛騨亭 花扇は個室・部屋食で落ち着いて食事できるプランがあります。人数や年齢で対応が変わるため、予約時に子どもの人数と年齢を伝えておくと、布団や食事の手配がスムーズです。

Q. 夕食は何時から始められますか。部屋食や個室は選べますか?

A. 飛騨亭 花扇は個室会食や部屋食のプランがあり、子ども連れでも落ち着いて食べられます。高山桜庵は地産地消の夕食を会場で楽しむ形が中心です。HOTEL WOOD 高山は朝食つき・素泊まりが中心のため、夕食は古い町並みの食事処や食べ歩きで組み合わせるのが現実的。18時前後の早めの開始を希望する場合は、予約時に相談しておくと調整しやすくなります。

Q. 秋の行楽期に行く場合の注意点は?

A. 高山の秋は朝晩が冷えるため、子どもにも上着を1枚用意しておくと安心です。紅葉と高山祭の時期は人気が高く、宿・体験ともに2〜3か月前から埋まりやすくなります。平日と週末で価格や混雑に差が出るため、可能なら平日を絡めると、工房も町歩きもゆったり回れます。

本記事の参考情報

飛騨高山旅ガイド(高山市観光公式サイト) — 古い町並み・朝市・体験施設の最新情報
Wikipedia: 高山市 — 飛騨高山の歴史・地理・木工文化の背景

編集部から

飛騨高山を6〜10歳と歩く2泊3日は、「宿をどこに置くか」で行程の楽さが大きく変わります。初日は町並みのなかのHOTEL WOOD 高山で散策の拠点を作り、2日目は体験で動いた体を高山桜庵の温泉でほどき、最終日は飛騨亭 花扇の自家源泉でゆっくり締める——この並びなら、子どもの足にも親の段取りにも無理がありません。木工や和ろうそくは、作ったものが家に残るのも家族旅行ならではの良さ。次はどの体験を選び、3日目にどの自然スポットへ足を伸ばしますか。季節を変えて、また歩きたくなる街です。

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