城崎温泉で3〜9歳の子どもと外湯めぐりをする家族には、7つの外湯すべてが徒歩圏に収まる温泉街の中心に泊まる宿を、編集部が5軒選んだ。城崎は浴衣と下駄で外湯を歩いて回るのが楽しみ方の中心だが、小さな子にとっては「何分歩くか」「その湯に子どもが入れるか」が滞在の快適さを左右する。7つの外湯はいずれも子どもの入浴が可能で、多くが赤ちゃん用のベビーバスや子ども用のいすを用意している。ここでは、宿から各湯までの徒歩分数と、湯あたりを避けるための休憩の取り方を地図で結びながら、夏休みと残暑の時期に外湯めぐりの拠点になる宿をまとめた。
| # | 宿 | エリア | Score | 客室 | 目安価格 | 1行特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 城崎温泉 山本屋 | 豊岡市城崎町 | 93 | 20 | ¥51–¥59k | 柳湯が隣、外湯4つが徒歩300m圏。下駄で歩く距離が最短の中心宿 |
| 2 | 城崎温泉 湯楽 Kinosaki Spa&Gardens | 豊岡市城崎町 | 92 | 24 | ¥62–¥90k | 無料の貸切露天3種。外湯に出る前に宿でゆっくり湯を楽しめる |
| 3 | きのさきの宿 緑風閣 | 豊岡市城崎町 | 91 | 24 | ¥69–¥102k | 駅から徒歩3分、色浴衣の貸出あり。街歩きの起点に選びやすい |
| 4 | 城崎温泉 川口屋本館 | 豊岡市城崎町 | 90 | 13 | ¥20–¥46k | 貸切露天と手頃な価格帯。はじめての家族の外湯めぐりに向く |
| 5 | ときわ別館 | 豊岡市城崎町 | 89 | 23 | ¥50–¥62k | 温泉街の奥座敷で静か。部屋食で子どもと落ち着いて食べられる |
濃い青のピンが宿、小さな赤いピンが7つの外湯。城崎の外湯はいずれも半径400mほどに収まり、下駄でも無理なく歩ける。ピンをタップすると宿の公式サイトが開く。
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。
7つの外湯 — 子どもの入浴可否とベビー設備
城崎の外湯は「さとの湯」「地蔵湯」「柳湯」「一の湯」「御所の湯」「まんだら湯」「鴻の湯」の7つ。いずれも子どもの入浴ができ、宿に泊まると外湯めぐり券(浴衣についた宿の名で無料)で何度でも入れる。3〜9歳と回るときの目安を、街の東(駅側)から西(鴻の湯側)の順にまとめた。
| 外湯 | 子連れの入りやすさ | 特徴 |
|---|---|---|
| さとの湯 | ◎ 駅の隣、広くて動線が楽 | 露天・サウナのある大型施設。歩き始め/締めに向く |
| 地蔵湯 | ◯ 段差が少なく浅め | 家庭的な湯。混みにくく子連れ最初の一湯に |
| 柳湯 | ◯ 小ぶりで目が届く | 柳並木沿い。湯温がやや高めなので短めに |
| 一の湯 | ◎ 洞窟風呂が子どもに人気 | 岩をくり抜いた露天が探検気分。滞在の山場 |
| 御所の湯 | ◯ 広く景色がよい | 滝を望む露天。人気で夕方は混みやすい |
| まんだら湯 | ◯ こぢんまり静か | 一人用の陶器風呂など。ゆっくり派の家族に |
| 鴻の湯 | ◎ 庭のような露天が広い | 街の西端。自然に囲まれ湯上がりの散歩も気持ちよい |
ベビーバスや子ども用のいす・洗い場の低いシャワーは施設ごとに用意の有無が変わるため、赤ちゃん連れは各外湯の入口で確認するのが確実だ。3〜9歳なら、1回の外出で入るのは2〜3湯にとどめ、間に足湯や休憩を挟むと湯あたりを避けやすい。夏休みや残暑の時期は日中の街歩きが暑いので、夕方16時以降に歩き始め、途中で水分と塩分(宿でもらえる塩あめや持参のスポーツ飲料)を必ず取りたい。射的や飲み物の売店を「ごほうびポイント」にすると、子どもの足も進みやすい。
1. 城崎温泉 山本屋 — 豊岡市城崎町
柳湯が隣、外湯4つが徒歩300m圏。下駄で回る距離が街で最も短い、外湯めぐり拠点の老舗。
Media Picks Score: 93 / 100 20室、外湯めぐり拠点の温泉旅館。
目安価格 ¥51,000–¥59,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
柳並木沿いの中心に建ち、すぐ隣が柳湯、300m圏に一の湯・御所の湯・地蔵湯が並ぶ。下駄で歩く距離が街で最も短く、子どもが飽きる前に次の湯へたどり着ける立地が最大の強みだ。開湯の歴史を持つ老舗ながら構えは気取らず、館内の工房で造る地ビールなど大人の楽しみも用意される。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、外湯めぐりの拠点としての立地の良さと、老舗らしい落ち着いた接客への評価が高い。家族連れの利用も一定数あり、外湯までの近さを滞在の満足点に挙げる声が集約傾向として見て取れる。一方で建物には歴史があり、最新設備を求める層とは相性を選ぶ面もある。
向く人 / 向かない人
- 向く: 外湯めぐりを歩く距離で選びたい家族、下駄歩きが短い中心宿を望む人、老舗の落ち着きを好む大人
- 向かない: 最新設備のホテルらしさを求める人、館内で完結して外湯に出ない旅程、大人数の大部屋が必要な家族(客室は中規模)
具体情報
- 最寄り駅: JR城崎温泉駅から徒歩約7分(巡回バスあり・宿負担)
- 外湯までの距離: 隣が柳湯、一の湯・御所の湯・地蔵湯まで徒歩約3〜5分(300m圏)
- 客室: 全20室の純和風。庭に面した特別室など3タイプ
- 風呂: 館内大浴場のほか、外湯めぐり券で7つの外湯に無料で入れる
- 食事: 但馬の食材を使う会席。館内工房の地ビールも
- 浴衣: 外湯めぐり用の浴衣・下駄の貸出あり
2. 城崎温泉 湯楽 Kinosaki Spa&Gardens — 豊岡市城崎町
無料で使える貸切露天が3種。外湯に出る前後に宿でゆっくり湯を楽しめる、庭のある宿。
Media Picks Score: 92 / 100 24室、外湯めぐり拠点の温泉旅館。
目安価格 ¥62,000–¥90,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
山に三方を囲まれた敷地に、無料で使える貸切露天が3種。外湯が混みやすい夕方でも、宿の中で家族だけの湯につかれるのは小さな子連れには大きい。庭を配したジャパニーズモダンの造りで、湯めぐりの合間に戻って休むのに向く。夕食は但馬の食材を使う会席で、季節替わりの献立が並ぶ。
集約レビューの傾向
集約されたレビューでは、無料の貸切露天と庭のある空間への評価が目立つ。家族やグループでの利用で、外湯とは別に宿の湯をゆっくり楽しめる点が支持されている。食事の満足度も高い一方、街の中心からはやや歩くため、送迎の利用や荷物の運びを事前に整えておきたい。
向く人 / 向かない人
- 向く: 宿でも貸切露天を楽しみたい家族、夕方の外湯の混雑を避けたい人、庭のある静かな空間を好む夫婦
- 向かない: 街の中心に歩いて出たい旅程、予算を抑えたい家族、荷物が多く送迎の段取りが手間な人
具体情報
- 最寄り駅: JR城崎温泉駅から徒歩圏(14〜18時は宿の巡回バス利用可)
- 風呂: 無料で使える貸切露天3種+大浴場・露天。宿の中で家族の湯を楽しめる
- 客室: 全24室。庭を配したジャパニーズモダンの造り
- 外湯: 外湯めぐり券で7つの外湯に無料。中心街まで徒歩数分
- 食事: 但馬の食材を使う季節替わりの会席
3. きのさきの宿 緑風閣 — 豊岡市城崎町
JR城崎温泉駅から徒歩3分、色浴衣の貸出あり。街歩きの起点にしやすい家族向けの宿。
Media Picks Score: 91 / 100 24室、外湯めぐり拠点の温泉旅館。
目安価格 ¥69,000–¥102,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
JR城崎温泉駅から徒歩3分、外湯めぐり街道から一本入った静かな場所に建つ。色浴衣の貸出があり、着替えて街へ出る流れが作りやすい。駅に近いので、荷物を預けて先に外湯へ出る、帰りに駅へ戻るといった動線が組みやすく、電車で来る家族の負担が小さい。
集約レビューの傾向
公開レビューを集約すると、駅からの近さと浴衣の貸出、家族での過ごしやすさへの評価が中心にある。館内は改装を経て清潔感を保ち、子連れでの利用でも動きやすいという傾向が読み取れる。会席の献立を毎月替える点も、リピートする家族から好意的に受け止められている。
向く人 / 向かない人
- 向く: 電車で来る家族、駅近で荷物を預けて動きたい人、浴衣を借りて街歩きを楽しみたい親子
- 向かない: 繁華な中心に面した宿を望む人、夕食を人数分の個室会食にしたい家族、静けさより賑わい重視の旅程
具体情報
- 最寄り駅: JR城崎温泉駅から徒歩約3分
- 客室: 全24室。改装を経た清潔な和室が中心
- 風呂: 館内風呂+外湯めぐり券で7つの外湯に無料
- 浴衣: 色浴衣の貸出あり。着替えて街歩きへ出やすい
- 食事: 但馬の旬を使う会席(毎月献立替え)
- 外湯: 外湯めぐり街道から一本入った静かな立地
4. 城崎温泉 川口屋本館 — 豊岡市城崎町
貸切露天と手頃な価格帯で、はじめての家族の外湯めぐりに向く13室の料理旅館。
Media Picks Score: 90 / 100 13室、外湯めぐり拠点の温泉旅館。
目安価格 ¥20,000–¥46,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
13室の小ぶりな料理旅館で、目安価格は今回の5軒で最も手頃。情緒のある貸切露天風呂を45分単位で使え、外湯が混む時間を避けて家族だけで湯につかれる。地蔵湯・柳湯へも近く、はじめて子連れで外湯めぐりに挑む家族が試しやすい一軒だ。
集約レビューの傾向
集約レビューでは、価格に対する満足度と貸切露天への評価が高い。少人数で切り盛りする料理旅館ならではの目の届く対応が、子連れの利用で安心につながっているという傾向が見える。規模が小さいぶん予約は埋まりやすく、繁忙期は早めの計画が現実的だ。
向く人 / 向かない人
- 向く: 予算を抑えて外湯めぐりを試したい家族、貸切露天を短時間だけ使いたい人、少人数で目の届く宿を好む親子
- 向かない: 広い大部屋やコネクティングが必要な家族、館内施設の多さを求める人、直前予約で確実に押さえたい旅程(小規模で埋まりやすい)
具体情報
- 住所: 兵庫県豊岡市城崎町湯島274(地蔵湯・柳湯へ至近)
- 客室: 全13室の小規模な料理旅館
- 貸切風呂: 貸切露天風呂 45分2,200円。外湯の混雑を避けて使える
- 風呂: 男女の内湯は16時〜翌朝9時+外湯めぐり券で7つの外湯に無料
- 浴衣: 女性用の柄浴衣レンタルあり(4〜10月・有料)
- 食事: 但馬の食材を使う料理。お食事処「弁天」
5. ときわ別館 — 豊岡市城崎町
温泉街の奥座敷にあり静か。部屋食で子どもと落ち着いて夕食を取れる23室の宿。
Media Picks Score: 89 / 100 23室、外湯めぐり拠点の温泉旅館。
目安価格 ¥50,000–¥62,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
温泉街の奥まった一角に建つ全23室の宿で、日本庭園を望む静かな佇まいが持ち味。特急の到着ごとに宿行きの巡回バスが走り(宿負担・無料)、駅からの移動が楽なのも子連れにはうれしい。夕食は部屋食が基本で、子どもが騒いでも周囲を気にせず食べられる。
集約レビューの傾向
公開レビューを集約すると、静かな環境と部屋食への評価が中心にある。落ち着いて食事を取りたい家族や、外湯めぐりのあとに宿でゆっくり休みたい層からの支持が読み取れる。中心街の賑わいからは少し離れるため、射的や街歩きを重視するなら移動時間を見込んでおきたい。
向く人 / 向かない人
- 向く: 部屋食で静かに夕食を取りたい家族、湯上がりに落ち着いて休みたい人、駅からの送迎で楽に着きたい親子
- 向かない: 外湯や射的まで最短で歩きたい旅程、街の賑わいの中に泊まりたい人、夜も街歩きを長く楽しみたい家族
具体情報
- 最寄り駅: JR城崎温泉駅から巡回バス(宿負担・15時〜運行)
- 客室: 全23室。日本庭園を望む和室、露天風呂付き客室7室
- 風呂: 露天風呂付き大浴場(男女各定員25名)+外湯めぐり券で7つの外湯に無料
- 食事: 部屋食が基本。子どもと落ち着いて取れる
- 敷地: 敷地1,200坪・庭園600坪の奥座敷。木造2階一部平屋
よくある質問
Q. 3〜9歳の子どもも7つの外湯すべてに入れますか?
A. 城崎の7つの外湯はいずれも子どもの入浴が可能で、宿に泊まると外湯めぐり券(無料)で何度でも入れる。ただし施設ごとに湯温や浴槽の深さが違うため、3〜9歳なら1回の外出で2〜3湯にとどめ、間に休憩を挟むのが安全だ。赤ちゃん連れは、ベビーバスや低い洗い場の有無を各外湯の入口で確認したい。
Q. 下駄で歩ける距離ですか。子どもが歩き切れますか?
A. 7つの外湯はおおむね半径400mほどに収まり、宿を起点にすれば1湯あたり徒歩3〜7分程度。下駄でも無理なく回れる距離だが、慣れない下駄で子どもが転びやすいので、歩きやすいサンダルや靴を持参する家族も多い。射的や足湯を「ごほうびポイント」に挟むと、子どもの足も進みやすい。
Q. 湯あたりを避けるにはどうすればいいですか?
A. 入る湯を2〜3に絞り、1湯ごとに水分と塩分を取るのが基本。夏休みや残暑の時期は日中を避け、夕方16時以降に歩き始めると涼しく回りやすい。足湯や休憩処、飲み物の売店を動線上に組み込み、のぼせる前に切り上げる時間割にしておくと安心だ。
Q. 子どもの添い寝や食事は対応してもらえますか?
A. 今回の5軒はいずれも和室が中心で、布団の添い寝に対応しやすい。ときわ別館のように部屋食の宿なら、子どもが騒いでも周囲を気にせず食べられる。子ども用の食事やアレルギー対応は宿ごとに内容が変わるため、予約時に年齢と要望を伝えておきたい。
Q. 電車で行く場合、駅から宿までは大変ですか?
A. JR城崎温泉駅から温泉街は徒歩圏で、緑風閣は徒歩約3分、山本屋も徒歩約7分。ときわ別館などは特急の到着ごとに宿行きの巡回バス(宿負担・無料)が出るため、荷物や子連れでも移動の負担は小さい。到着後は宿に荷物を預け、身軽に外湯へ出るのが動きやすい。
本記事の参考情報
·城崎温泉観光協会 — 7つの外湯・街歩きの案内
·Wikipedia: 城崎温泉 — 温泉街の歴史・地理の背景
編集部から
城崎の外湯めぐりは、子どもにとっては「歩いて次の湯を探す小さな冒険」になる。だからこそ宿選びは、豪華さより「各湯までの距離」と「湯あたりを避けられる休みどころ」を軸にすると、家族の一日が回りやすい。今回の5軒はいずれも7つの外湯を徒歩圏に収め、下駄でも歩ける距離にある。距離の短さで選ぶなら山本屋、宿でも湯を楽しみたいなら湯楽、駅近で身軽に動きたいなら緑風閣といった具合に、旅程の重心で選び分けたい。夏休みと残暑の時期、あなたの家族はどの湯から歩き始めるだろうか。