0 歳児を連れた初めての家族旅行で、最初の関門になるのが「ベビーベッドはあるか、無料で借りられるか、当日まで在庫が残っているか」の三点である。レンタルベッドの予約締切が宿泊の 1 週間前という宿は珍しくなく、繁忙期は到着前にベッドが尽きていることもある。今回は伊豆・箱根・伊香保・草津エリアの中規模旅館・ホテルから、ベビーベッドを標準装備または無料貸出で確実に用意でき、客室が和洋室で 45 ㎡前後の広さを持ち、夕食を部屋食か個室会食で取れる宿を 5 軒に絞り込んだ。生後 6 ヶ月の赤ちゃんを連れた、初めての温泉旅行の旅程設計者に向けて編集部が選んだリストである。
| # | ホテル | エリア | Score | 客室 | 目安価格 | 1行特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 箱根小涌園 天悠 | 箱根・小涌谷 | 94 | 150 | ¥95–¥121k | 全室露天風呂付きの和洋室、ベビーベッド無料、夕食は部屋食可 |
| 2 | 伊豆マリオットホテル修善寺 | 伊豆・修善寺 | 92 | 128 | ¥43–¥78k | ベビーベッド常設の和洋室、世界基準の家族対応、温泉付き |
| 3 | 湯本富士屋ホテル | 箱根・湯本 | 91 | 149 | ¥63–¥95k | 箱根湯本駅徒歩 3 分、和洋室 50 ㎡、ベビーベッド無料貸出 |
| 4 | 伊香保温泉 ホテル木暮 | 群馬・伊香保 | 89 | 111 | ¥68–¥91k | 1,300 坪の大浴場、和洋室と離れ、子連れプラン充実 |
| 5 | 箱根仙石原プリンスホテル | 箱根・仙石原 | 85 | 100 | ¥37–¥61k | 芝生中庭付きリゾート、家族 4 人和洋室、価格が手頃 |
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。
1. 箱根小涌園 天悠 — 箱根町・小涌谷
全室露天風呂付きの和洋室。生後 6 ヶ月から泊まれて、ベビーベッドは無料で部屋に入る。初めての温泉旅で編集部が真っ先に選んだ一軒。
Media Picks Score: 94 / 100 150室、温泉リゾート。
目安価格 ¥95,000–¥121,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
2017 年開業の比較的新しい施設で、全 150 室すべてに温泉露天風呂が付く。和洋室タイプは 50 ㎡以上で、ベッドと畳の組み合わせが選べるため、夜泣きする赤ちゃんを畳に下ろして抱っこできる動線が確保される。ベビーベッドは無料貸出で、予約締切は宿泊の 3 日前まで。0 歳児のオムツ用ゴミ箱、ベビーバス、子ども用浴衣も無料で揃う。夕食は和食処の個室会食で、椅子席が用意できるので、ベビーチェアに座らせたまま親が食べられる。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、赤ちゃん連れの利用者から「部屋に温泉露天があるので大浴場に行かなくて済む」「ベビーベッドが当日まで残っていた」という運営面の評価が高い。一方、館内の段差は少ないが、ロビーから客室棟への移動が長いという指摘も見られる。食事面は「子ども用メニューが手厚い」「個室なので泣いても気にしなくて良い」が中心。新館らしい清潔感への満足も繰り返し言及されている。
向く人 / 向かない人
-
向く:
初めての温泉旅の 0〜2 歳児連れ、夜間に部屋で温泉に入りたい夫婦、夕食を個室で取りたい家族 -
向かない:
宿泊費を抑えたい旅程(通常期で 1 泊 2 名 10 万円前後)、館内を歩き回らせたい未就学児複数連れ、湯量より景観優先の人
具体情報
- 最寄り駅: 箱根登山鉄道 小涌谷駅から送迎バスで約5分
- 客室サイズ: 50〜80 ㎡(和洋室・全室温泉露天風呂付き)
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
- 食事: 夕食・朝食ともに和食処の個室会食(ベビーチェア・子ども用メニューあり)
- ベビーベッド: 無料貸出、3 日前までの事前予約推奨
- 開業: 2017 年 4 月(藤田観光リゾート運営)
2. 伊豆マリオットホテル修善寺 — 伊豆市・修善寺
ベビーベッド常設タイプの和洋室があり、当日でも空いていれば追加料金なし。世界基準の家族対応で、初海外風の安心感のある一軒。
Media Picks Score: 92 / 100 128室、リゾートホテル。
目安価格 ¥43,000–¥78,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
マリオット系列のリゾートホテルで、世界的な家族対応の標準が運営に入っている。和洋室タイプは 45〜55 ㎡で、ベビーベッドが部屋にあらかじめセットされたファミリールームが用意されている。事前予約をすれば確実で、当日空きがあれば追加料金もなし。チェックインは 15 時で、フロント横にベビーカー無料貸出(A 型・B 型両方)。温泉大浴場は男女別で、貸切風呂が 50 分単位で予約できる。修善寺駅から専用シャトルバスがあり、ベビーカーごと乗車できる。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、赤ちゃん連れ・幼児連れ双方からのスコアが安定して高い。「ベビーチェアが食事会場に十分な数ある」「離乳食の持ち込みに快く対応」「客室の段差がなくベビーカーが押せる」など、運営面のオペレーションへの言及が多い。一方、立地が修善寺駅から離れた高台で、車かシャトルが必要という指摘がある。眺望は富士山と天城連山が見える側と、緑の森側で印象が分かれる。
向く人 / 向かない人
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向く:
確実にベビーベッドを部屋に入れたい人、洋食ベースの食事を好む家族、犬連れと家族旅を兼ねたい人(一部の客室で同伴可) -
向かない:
修善寺駅から徒歩で行きたい旅程、純和食の温泉旅館感を求める人、夕食を部屋食で完結させたい家族
具体情報
- 最寄り駅: 伊豆箱根鉄道 修善寺駅から専用シャトルバスで 25 分(無料)
- 客室サイズ: 45〜55 ㎡(和洋室・ファミリールーム)
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
- 食事: メインダイニングまたは和食レストラン(個室・キッズメニューあり)
- ベビーベッド: ファミリールームに常設、追加料金なし
- 開業: 1995 年(2018 年マリオット系列にリブランド)
3. 湯本富士屋ホテル — 箱根町・湯本
箱根湯本駅から徒歩 3 分の駅近立地で、ベビーカーごと到着できる。和洋室 50 ㎡、ベビーベッド無料で 0 歳児の初泊に向く。
Media Picks Score: 91 / 100 149室、温泉ホテル。
目安価格 ¥63,000–¥95,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
箱根湯本駅から徒歩 3 分という立地が、赤ちゃん連れの初旅に最大の利点になる。駅から坂道や階段がないため、ベビーカーを押したまま到着できる。和洋室タイプは 50 ㎡前後で、畳スペースが広く、夜泣き対応時に布団を敷いたり寝かしつけたりがしやすい。ベビーベッドは無料貸出で、宿泊 7 日前までの予約推奨。チェックインは 15 時で、フロント横に給湯設備(離乳食・ミルク用)あり。レストランは和食「早雲」と洋食「やよい」、中華「萬芳華」、居酒屋「権兵衛」の 4 種類で、子ども用メニューはどこでも頼める。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、「箱根湯本駅から雨に濡れずに行ける」「電車利用の家族には立地が決定打」という地理的利点への言及が圧倒的に多い。和洋室の評価も高く、特に赤ちゃん連れの家族から「畳で添い寝、ベビーベッドはサブで使う」という運用報告が見られる。一方、建物は 1980 年代竣工で、リニューアル済みとはいえ館内の動線がやや古さを残すという指摘がある。湯量・湯質への満足は高い。
向く人 / 向かない人
-
向く:
電車・新幹線で箱根入りする家族、駅近で荷物移動を最小化したい人、複数のレストランから選びたい家族 -
向かない:
静寂のリゾート感を求める旅程(駅前で人通りあり)、新築・モダン建築を好む人、車利用で広い駐車場を期待する旅
具体情報
- 最寄り駅: 箱根登山鉄道 箱根湯本駅から徒歩 3 分
- 客室サイズ: 36〜70 ㎡(和洋室・ファミリールーム)
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
- 食事: 和・洋・中・居酒屋の 4 レストラン(個室・キッズメニュー対応)
- ベビーベッド: 無料貸出、7 日前までの事前予約推奨
- 開業: 1985 年(富士屋ホテルズグループ)
4. 伊香保温泉 ホテル木暮 — 渋川市・伊香保
伊香保「黄金の湯」の権利を 4 分の 1 持つ老舗。和洋室 50 ㎡台にベビーベッド無料貸出、家族で温泉に浸かる旅に向く。
Media Picks Score: 89 / 100 111室、温泉旅館。
目安価格 ¥68,000–¥91,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
伊香保温泉の「黄金の湯」を 400 年以上守ってきた老舗で、源泉総湧出量の 4 分の 1 の権利を持つ。湯量が豊富なため、客室露天風呂や貸切風呂を家族で気兼ねなく使える。和洋室は 50 ㎡前後、特別室や離れタイプもあり、生後 6 ヶ月から泊まれる。ベビーベッドは無料貸出(事前予約 5 日前まで)。夕食は個室会食または広間で、子ども用メニュー・離乳食の温め直しに対応する。北関東最大級の 1,300 坪の大浴場は、家族で湯巡りを楽しめる規模感がある。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、湯質と湯量への評価が突出して高い。「源泉かけ流しを家族で堪能できた」「貸切風呂が広く赤ちゃんも一緒に入れた」など、温泉そのものへの満足が中心。次いで朝食ビュッフェへの評価が高く、地元食材の使い方への肯定的な言及が多い。一方、伊香保石段街までは徒歩で坂を上る必要があり、ベビーカー利用には不向きという指摘がある。館内に段差があるという声も一部にある。
向く人 / 向かない人
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向く:
湯量豊富な温泉を家族で楽しみたい人、和の様式を体験させたい家族、車で訪れる家族(駐車場 130 台) -
向かない:
段差のない完全バリアフリーを求める旅程、駅から徒歩で行きたい人、洋風・モダンな建築を好む家族
具体情報
- 最寄り駅: JR渋川駅からバス 20 分(路線バス・タクシー)
- 客室サイズ: 45〜90 ㎡(和洋室・特別室・離れ)
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜10:00
- 食事: 個室会食または広間(子ども用メニュー・離乳食温め対応)
- ベビーベッド: 無料貸出、5 日前までの事前予約推奨
- 駐車場: 130 台無料
5. 箱根仙石原プリンスホテル — 箱根町・仙石原
芝生中庭を囲むコテージ風リゾート。和洋室はベビーベッド無料、価格帯が抑えめで 0 歳児の初旅に向く一軒。
Media Picks Score: 85 / 100 100室、リゾートホテル。
目安価格 ¥37,000–¥61,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
仙石原のススキ草原に近い高原リゾートで、客室棟が芝生の中庭を囲むコテージ風の配置になっている。和洋室タイプは 45 ㎡前後で 4 人まで泊まれる。ベビーベッドは無料貸出、3 日前までの事前予約。価格帯は今回の 5 軒で最も抑えめで、通常期 1 泊 2 名で 4 万円台から取れる日が多く、冬の閑散期は 3 万円台に下がる。庭に出れば子どもが芝生で走り回れる動線があり、温泉は隣接する「箱根高原ホテル」のものを利用するスタイル。家族 4 人の初リゾート旅程に向く構成である。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、コストパフォーマンスへの評価が中心になる。「価格の割に客室が広い」「中庭の芝生が子どもの遊び場になる」「朝食ビュッフェが家族向け」という運営面のスコアが安定している。一方、温泉が館内になく、隣接施設まで歩く必要があるという指摘がある。建物は経年があり、特別な高級感は期待しない方が良いという声もある。仙石原観光(ススキ草原、ガラスの森美術館)との組み合わせやすさへの言及も多い。
向く人 / 向かない人
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向く:
家族 4 人で価格を抑えたい旅程、芝生中庭で子どもを遊ばせたい家族、車で仙石原観光と組み合わせる人 -
向かない:
客室内の温泉露天を求める旅程、新築・上質な内装を好む人、駅近の利便性を最優先する人
具体情報
- 最寄り駅: 箱根登山鉄道 強羅駅からバス 25 分
- 客室サイズ: 45〜65 ㎡(和洋室・ファミリールーム)
- チェックイン: 14:00〜 / アウト 〜11:00
- 食事: メインダイニングまたは和食処(ベビーチェアあり)
- ベビーベッド: 無料貸出、3 日前までの事前予約推奨
- 駐車場: 無料
よくある質問
Q. ベビーベッドは何ヶ月の赤ちゃんから使えますか?
A. 5 軒いずれも生後 6 ヶ月以上で利用可能。ベッドガードの高さは 50 cm 前後が標準で、寝返りを始める時期に対応する。新生児期(生後 0–3 ヶ月)の場合は別途布団スタイルを宿に相談する方が無難。
Q. レンタル予約はいつまでにすればいいですか?
A. 箱根小涌園 天悠と箱根仙石原プリンスホテルは宿泊 3 日前まで、伊香保温泉 ホテル木暮は 5 日前まで、湯本富士屋ホテルは 7 日前まで。伊豆マリオットホテル修善寺はファミリールーム選択でベビーベッドが部屋に常設されるため、当日まで予約変更が可能。
Q. 夕食は部屋食または個室会食にできますか?
A. 5 軒すべてで個室会食または部屋食のオプションあり。箱根小涌園 天悠と伊香保温泉 ホテル木暮は個室会食が標準。湯本富士屋ホテルと箱根仙石原プリンスホテルはレストランの個室席を予約制で確保できる。伊豆マリオットホテル修善寺は和食レストランで個室席を選べる。
Q. アレルギー対応はしてもらえますか?
A. 5 軒いずれも事前申告で対応可。離乳食の温め直し、卵・乳製品・小麦アレルギーの除去食、アレルゲン記載付きメニューの提示など、宿泊予約時に伝えると当日までに準備される。ピーナッツやそばなどリスクの高い食材は別調理で対応する宿が多い。
Q. ベビーカーで館内を移動できますか?
A. 湯本富士屋ホテル、箱根小涌園 天悠、伊豆マリオットホテル修善寺は館内動線がほぼ段差なし。伊香保温泉 ホテル木暮と箱根仙石原プリンスホテルは一部に段差があるため、ベビーカーは客室棟まで、それ以降は抱っこ紐に切り替える運用が現実的。フロントでベビーカーの預かりも可能。
本記事の参考情報
・箱根町観光協会 — 箱根エリアの観光・温泉情報
・伊香保温泉観光協会 — 伊香保温泉の歴史・施設情報
・伊豆市観光情報サイト — 修善寺・伊豆エリアの観光案内
編集部から
5 軒に共通するのは、ベビーベッドを「追加料金なしで・確実に・客室サイズに見合った位置に」配置できる運営余裕がある宿だという点である。生後 6 ヶ月の赤ちゃんを連れた初めての温泉旅行で、親が一番恐れるのは「到着してみたらベッドが用意できていなかった」「客室が狭くて泣き声が響いた」「夕食会場で他の客に気を使った」の三つ。今回のリストは、この三つを構造的に潰せる宿に絞った。冬の閑散期(1–2 月)は通常期より 2〜3 割安く、湯量も豊富で、混雑も少ない。0 歳児にとっては室内温度が安定する時期でもあり、初旅のデビューに編集部が推す季節である。次に旅程を組むときは、伊豆・箱根エリアで「未就学児歓迎」プログラムが充実した宿のリストも合わせて読んでほしい。