3 世代旅行で扉でつながるコネクティングルームに泊まれる宿として、編集部が選んだ 5 軒を紹介する。祖父母の早起き、子どもの昼寝、夫婦の夕食後の温泉 ― 同室では揃わない生活リズムを、扉一枚で区切れる客室にすると、互いの時間を守りながら声はかけられる。洗面台が 2 つあり、片方の部屋にバリアフリー浴室がある宿に絞った。GW と盆の混雑期は半年前から動き始める枠が多いので、予約のタイミングも合わせて記す。
| # | ホテル | エリア | Score | 客室 | 目安価格 | 1行特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ホテルハーヴェスト軽井沢 | 軽井沢町 | 95 | 176 | ¥52–¥95k | 2 ベッドルームに洗面 2 つ・森に囲まれた立地 |
| 2 | 箱根・芦ノ湖 はなをり | 箱根町元箱根 | 94 | 154 | ¥59–¥86k | 湖畔のリゾート、コネクティング和洋室で多人数対応 |
| 3 | ザ・プリンス 箱根芦ノ湖 | 箱根町元箱根 | 92 | 135 | ¥62–¥92k | 湖を望む 2 ベッドルームスイート、コテージ館で独立感 |
| 4 | 伊豆今井浜東急ホテル | 河津町 | 90 | 134 | ¥46–¥113k | 全室オーシャンビュー、ファミリースイートに扉つき |
| 5 | NEMU RESORT | 志摩市 | 88 | 86 | ¥53–¥103k | ヴィラタイプで完全独立、英虞湾の敷地で 3 世代 |
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)。コネクティング 2 室で予約する場合の合計はおおよそ 2 倍を見込む。
1. ホテルハーヴェスト軽井沢 — 軽井沢町
2 ベッドルームスイートと洗面 2 つ。森に囲まれた敷地に、3 世代で 1 室を共有しないで済む構造が用意されている。
Media Picks Score: 95 / 100 176室、リゾートホテル。
目安価格 ¥52,000–¥95,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
2 ベッドルームスイートは、寝室 2 部屋とリビングが扉で区切れる構造で、祖父母と子ども家族が同じ室内にいながら寝室を分けられる。洗面台は寝室側とリビング側に独立して設置されており、朝の身支度が重ならない。屋内プールと大浴場が館内にあり、雨天時も子どもが体を動かせる選択肢が残るのは、軽井沢の天候を踏まえた現実的な利点だ。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、敷地の広さと客室の防音性、スタッフの落ち着いた対応が継続的に評価されている。3 世代滞在の感想では、寝室の独立性が「祖父母が早く休んでも気にならない」という運用面の利点として挙げられる傾向が見える。一方で、夕食ビュッフェの混み合う時間帯の動線については賛否が分かれる。
向く人 / 向かない人
-
向く:
3 世代 6 人の旅行、寝室を完全に分けたい家族、雨天・冬季の旅程、子どもの昼寝枠を確保したい乳幼児連れ -
向かない:
コンパクトな宿で密に過ごしたい家族、夕食時間を早く済ませたい人、観光地巡り中心で部屋に戻る時間が短い旅程
具体情報
- 最寄り駅: JR軽井沢駅から車で 8 分(無料送迎バスあり、事前予約制)
- 客室サイズ: 2 ベッドルームスイートは広めの間取り(標準ツインからアップグレード)
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
- 食事: 朝食ビュッフェ、夕食はビュッフェまたは和洋会席を選択
- 洗面台: 2 ベッドルームタイプは独立 2 ヶ所
- 子ども料金: 添い寝可(年齢制限は予約時要確認)、ベビーベッド貸出あり
2. 箱根・芦ノ湖 はなをり — 箱根町元箱根
芦ノ湖畔の和洋折衷リゾート。コネクティング対応の和洋室は、扉一枚で隣同士に泊まれる構造で、洗面台も別になっている。
Media Picks Score: 94 / 100 154室、リゾートホテル。
目安価格 ¥59,000–¥86,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
和洋室のコネクティングタイプを 2 室で予約すれば、和室側に布団を敷いて祖父母と子ども、洋室側にベッドで夫婦という構成が組める。各室に洗面台が独立しており、朝の身支度が重ならない。湖畔の足湯テラスは滞在中いつでも使えて、温泉に行きたくない祖母と子どもが軽く過ごす場所になる。芦ノ湖海賊船の桃源台港まで徒歩 2 分という立地は、3 世代で動くときの移動負担を下げる現実的な利点だ。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、ロビーラウンジの開放感と湖畔のロケーション、朝食のライブキッチンが安定して評価されている。家族客の感想では、和洋室の使い分けと、湯本駅からのアクセスをどう設計するかが満足度を分ける指標になっている傾向が見える。バス利用の場合の所要時間を事前に把握しておくと、移動疲れを抑えられる。
向く人 / 向かない人
-
向く:
湖と温泉を両方楽しみたい 3 世代、和室で布団を敷きたい家族、桃源台から海賊船で観光する旅程 -
向かない:
箱根湯本駅周辺で過ごしたい人、車を使わず公共交通で短時間に動きたい旅程、夜遅くまで外出して帰宿する旅
具体情報
- 最寄り駅: 箱根湯本駅から箱根登山バス T 系統で約 41 分、桃源台港バス停下車 徒歩 2 分
- 客室サイズ: 和洋デラックスルームは47㎡前後(コネクティング2室で広く取れる)
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
- 食事: 朝食・夕食ともにライブキッチン併設のビュッフェ
- 洗面台: 各客室に独立、コネクティング 2 室で 2 ヶ所確保
- 足湯: 湖畔テラスに無料の足湯カウンターあり
3. ザ・プリンス 箱根芦ノ湖 — 箱根町元箱根
芦ノ湖を望む 2 ベッドルームスイートとコテージ館。広い敷地に建物が分散しており、3 世代で 2 室を取っても物理的な独立感が高い。
Media Picks Score: 92 / 100 135室、リゾートホテル(本館+龍宮殿本館・コテージ)。
目安価格 ¥62,000–¥92,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
本館はモダニズム建築家・村野藤吾の設計で、客室タイプにスイートと一般客室の組み合わせが多い。スイートはリビングと寝室が扉で区切れる構造、洗面台はバスルーム前室に 2 ボウル仕様の部屋もある。コテージ館は独立棟タイプで、祖父母と子ども家族の棟を完全に分けたい場合に向く。芦ノ湖湖畔という立地、富士山が見える展望、敷地内の温泉と、3 世代で散歩できる広さが揃う。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、芦ノ湖の眺望と本館の独特な建築、敷地全体の散策しやすさが継続的に支持されている。家族客の感想では、コテージ館を選択した滞在の独立性と、本館の老朽感の好みが分かれる。新しい施設を求めるなら、別館のリニューアル済みエリアを指定する予約が無難だ。
向く人 / 向かない人
-
向く:
建築・歴史を背景に滞在したい 3 世代、コテージで棟ごと完全に分かれたい家族、湖と富士山の眺望を重視する旅 -
向かない:
最新設備を最優先する旅、館内のコンパクトな動線を求める人、敷地内の移動を嫌う旅程
具体情報
- 最寄り駅: 小田原駅から無料シャトルバスで約 45 分(要予約)、または箱根湯本駅からバスで約 30 分
- 客室サイズ: 本館の一般客室は28〜38㎡前後、スイート・コテージはさらに広い間取り
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜12:00
- 食事: 和食・洋食・中華の各レストラン、子ども向け洋食コースあり
- 洗面台: スイートの一部に 2 ボウル仕様、コテージは棟により仕様が異なる
- 創業: 1978 年(本館設計:村野藤吾)
4. 伊豆今井浜東急ホテル — 河津町
今井浜ビーチ前の全室オーシャンビュー。ファミリースイートに扉で区切れる寝室構成があり、屋外プールと屋内大浴場で 3 世代の時間を分けられる。
Media Picks Score: 90 / 100 134室、ビーチリゾート。
目安価格 ¥46,000–¥113,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
河津駅から徒歩 15 分、今井浜海水浴場の目の前に位置し、夏は屋外プールと海水浴の両方が選べる。ファミリースイートは寝室 2 部屋 + リビングの構成で、扉で区切れるため、祖父母の早寝と子どもの遊び時間を両立できる。屋外プールには子ども用浅瀬が併設されており、孫世代が泳ぐ間に祖父母が屋内大浴場でゆっくり過ごす運用が組みやすい。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、海の近さ、屋外プールの規模、駅徒歩圏という立地利便性が安定して評価されている。3 世代の家族客の感想では、夏季のプールサイドの混雑時間帯を避けた使い方と、夕食会場の運営の落ち着きについて触れる傾向が多い。冬季は伊豆の温暖な気候を活かしてオフシーズン価格で泊まれる点も評価されている。
向く人 / 向かない人
-
向く:
夏の海水浴を旅程の主軸にする 3 世代、河津桜のシーズンに伊豆を巡る家族、電車でアクセスしたい旅程 -
向かない:
静かな山の温泉宿を求める人、本格的な料亭料理を期待する旅、コンパクトな町歩き中心の滞在
具体情報
- 最寄り駅: 伊豆急行線 今井浜海岸駅から徒歩 5 分、河津駅から徒歩 15 分
- 客室サイズ: 標準ツイン 35 ㎡、ファミリースイート 60〜75 ㎡
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
- 食事: 朝食・夕食ビュッフェ、子ども向けキッズコーナーあり
- プール: 25m 屋外プール(夏季のみ)+ 子ども用ジュニアプール
- 子ども料金: 添い寝 6 歳まで無料、ベビーベッド貸出あり
5. NEMU RESORT — 志摩市
英虞湾を望む広い敷地。ヴィラは棟ごとに完全に独立しており、3 世代で別棟を予約すれば気を遣わない構造が実現する。
Media Picks Score: 88 / 100 86室、リゾート(HOTEL NEMU 本館 + ヴィラ 18 棟)。
目安価格 ¥53,000–¥103,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
2026 年 4 月にリブランドオープンし、英虞湾を望むヒルズヴィラと森に囲まれたフォレストヴィラ 18 棟が新設された。ヴィラタイプを 2 棟予約すれば、3 世代がそれぞれ独立した建物に泊まれるため、生活リズムの差を気にせずに済む。本館のホテル NEMU には洗面 2 ボウル仕様のファミリールームもあり、扉開閉可のコネクティングは本館側で対応する。クルージング・SUP・ヨガなど、世代別に選べる敷地内アクティビティが揃う。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、敷地の広さ、英虞湾の景観、温泉と多彩なアクティビティが継続的に評価されている。家族客の感想では、ヴィラタイプでの完全独立感と、子ども向けプログラム(キッズスペース、ピックルボールコート新設)の充実が好意的に挙げられる傾向が見える。アクセス面は鵜方駅からタクシー 15 分または賢島駅から送迎バス(要事前予約)という前提を理解した上で旅程を組む必要がある。
向く人 / 向かない人
-
向く:
ヴィラで完全プライベートに過ごしたい 3 世代、伊勢神宮・志摩観光と組み合わせる旅、敷地内で 1 日完結したい家族 -
向かない:
公共交通だけで動きたい旅程、コンパクトな観光地巡り中心の滞在、館内の密接な動線を好む人
具体情報
- 最寄り駅: 近鉄志摩線 鵜方駅からタクシーで 15 分、賢島駅から無料送迎バスで 20 分(前日までの要予約)
- 客室サイズ: ホテル本館 40〜55 ㎡、ヴィラ 1 棟 80〜120 ㎡(2〜3 ベッドルーム構成)
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00
- 食事: 朝食ビュッフェ + 夕食はレストラン選択制(和食・イタリアン)
- 洗面台: ヴィラと本館ファミリールームは独立 2 ボウル仕様
- リブランド: 2026 年 4 月(旧 NEMU HOTEL & RESORT を再構築)
よくある質問
Q. コネクティングルームは何ヶ月前から予約できますか?
A. 多くのリゾートホテルで 6 ヶ月前から予約が開始される。GW・盆・年末年始は予約開始日にコネクティング枠が埋まることが多いため、6 ヶ月前の同じ日に動くのが現実的。9〜11 月の連休・3 月の春休みは 3 ヶ月前を目安に確保すれば取れることが多い。
Q. 3 世代 6 人で 2 室を予約する場合、料金はどう計算しますか?
A. 通常は 1 室ごとに大人 2 名分の宿泊料金が発生し、6 名なら 2 室分(大人 4 名 + 子ども追加料金 + 添い寝)の合計になる。コネクティングを公式で組んで申し込むと、片方の部屋を「添い寝室」として割引が入るプランもある。記事内の目安価格はあくまで 1 室 2 名利用の参考値で、2 室合計はおおよそその 2 倍が初期見積もりの目安。
Q. 洗面台が 2 つあるかどうかは予約時にわかりますか?
A. 客室タイプの図面が公式サイトに掲載されている宿が多く、「2 ボウル」「ダブルベイシン」と明記されているプランを選ぶと確実。ファミリースイート、デラックスツイン、和洋室の上位タイプに多く配置されている。予約後に電話で確認する方法も確実性が高い。
Q. 祖父母にバリアフリーの浴室が必要な場合は?
A. ハーヴェスト軽井沢、ザ・プリンス箱根芦ノ湖、NEMU RESORT は、バリアフリー対応の客室タイプがあり、コネクティング側に配置できる。手すり付きの浴室、段差の少ない動線、車椅子対応の客室など、希望条件を予約時に伝えると個別に確認してくれる。
Q. ベビーカーや子ども用備品の貸出はありますか?
A. 5 軒すべてでベビーベッド・子ども用パジャマ・補助便座などの基本貸出に対応する。数量に限りがあるため予約時にリクエストを入れるのが安全。アレルギー対応の朝食、離乳食の温め、瓶のミルクの調乳サポートも、館内レストランで個別対応してくれる宿が多い。
本記事の参考情報
・箱根町観光協会 — 箱根エリアの観光情報・アクセス案内
・軽井沢町観光経済課・観光協会 — 軽井沢の宿・体験施設情報
・観光三重 — 伊勢志摩の観光・宿泊情報
編集部から
3 世代旅行で扉でつながるコネクティングルームを選ぶ視点は、「同じ時間を共有する」ことよりも「別々の時間を尊重しながら近くにいる」ことに価値を置く設計だ。早朝散歩に出る祖父、昼寝が必要な孫、夕食後に温泉でゆっくりしたい夫婦 ― 同じ家でも生活リズムは揃わない。扉一枚で区切れる距離感は、家族 6 人の旅を「気を遣う旅」から「それぞれが楽な旅」に変える具体的な手段になる。次回は、コネクティングがない宿でも 3 世代が快適に泊まれる工夫として、隣室確約プランや家族ファミリー会席を採用している宿を整理したい。