小学校に上がるころ、上の子が「自分の場所で寝たい」と言い出す夏がある。添い寝を卒業していく合図だが、いきなり別室はまだ早い。そんなときに頼れるのが、ひと部屋のなかにベッドと畳(布団)が同居する和洋室だ。上の子はベッド、下の子と親は布団と、同じ部屋で寝床だけを分けられる。この記事では、ベッドと布団を一室で分けて用意でき、ベッドからの落下対策としてベッドガードの貸出を公式に案内している宿を、全国から3軒選んだ。夏から初秋の一泊、親子の距離感をほどよく保てる部屋を、親目線で見ていく。
| 宿 | エリア | Score | 目安価格 | 寝床の分け方 |
|---|---|---|---|---|
| ドーミー倶楽部 軽井沢 | 長野・軽井沢 | 91 | ¥44,000–¥70,000 | ツイン+和室に布団3組 |
| ホテルエピナール那須 | 栃木・那須高原 | 88 | ¥51,000–¥93,000 | 常設ベッド2台+和室布団 |
| 神戸ポートピアホテル | 兵庫・神戸 | 87 | ¥29,000–¥55,000 | ツインベッド+和室10畳に布団 |
※ 目安価格は公開販売価格を集計した参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)。宿のタイプにより食事の有無が異なります。
ドーミー倶楽部 軽井沢 — 長野・軽井沢
40㎡の和洋室に、ベッドと畳が同居。上の子はベッド、親と下の子は布団で、川の字の距離を保てる小さな宿。
Media Picks Score: 91 / 100 24室ほどの小規模リゾート。目安価格 ¥44,000–¥70,000 / 泊(2名1室・通常期)

新館の和洋室は広さ40㎡、大人5名まで。ベッドはツインまたはダブルで、続く和室スペースには布団を3組敷ける。上の子はベッドで一人の時間を、下の子と親は畳で川の字――同じ部屋のまま、寝床だけを無理なく分けられる構成だ。畳なので、下の子がまだハイハイの時期でも床でそのまま遊ばせやすい。落下が気になる年頃には、無料貸出のベッドガードを頼める(数に限りあり)。洗面とバスルームが独立しているので、寝かしつけと入浴の時間が重なっても動きやすい。軽井沢の森に囲まれた小さな宿で、寝る前のひとときを静かに過ごせる一軒として選んだ。
具体情報
- 和洋室: 新館 約40㎡・大人5名まで(ベッド=ツインまたはダブル+和室に布団3組)
- 落下対策: ベッドガードを無料貸出(数量限定)。ベビーバス・補助便座・おねしょマット等も無料貸出
- 畳: 和室スペースは畳敷きで、乳児のハイハイにも対応
- エリア: 長野県軽井沢町千ヶ滝、森に囲まれた立地
ホテルエピナール那須 — 栃木・那須高原
常設ベッド2台と和室の布団が一室に。ベビー&キッズフロアもある、那須高原の王道ファミリーリゾート。
Media Picks Score: 88 / 100 310室の大型リゾート。目安価格 ¥51,000–¥93,000 / 泊(2名1室・通常期/1泊2食)

「絆」と名づけられた和洋室は、常設ベッドと和室の布団を一室で組み合わせられるのが特徴だ。たとえば新絆コーナースイート(和洋室)は70㎡で、常設ベッド2台に加えて和室に布団を4枚まで敷け、6〜8名まで泊まれる。上の子はベッド、下の子は親のとなりの布団、と寝床を分けても、家族全員が同じ部屋にいられる広さがある。ベビー&キッズフロアには子ども向けの設備がまとまり、ベッドガードは赤ちゃんグッズの貸出に含まれる(一部予約制)。温泉と屋内プールがあり、天気に左右されず一日を組み立てられるのも、大型リゾートならではの安心材料。きょうだいの年齢差が大きい家族の夏旅に向く一軒として選んだ。
具体情報
- 和洋室(例): 新絆コーナースイート 70㎡・6〜8名(常設ベッド2台+和室布団4枚)/キッズルームC 37㎡(ローベッド+布団2枚)
- 落下対策: ベッドガードを貸出(ベビー&キッズフロアの赤ちゃんグッズ、一部予約制)
- 館内: 温泉大浴場・屋内プールを併設
- エリア: 栃木県那須町、那須高原
神戸ポートピアホテル — 兵庫・神戸
10畳の和室とツインベッドが並ぶ和洋室。三宮から数分、都市型ホテルで寝床を分けたい家族に。
Media Picks Score: 87 / 100 737室の大型シティホテル。目安価格 ¥29,000–¥55,000 / 泊(2名1室・通常期)

都市型ホテルながら和洋室を持つのが、この宿を選んだ理由だ。南館の和洋室(キッズスペース付)は、10畳の和室とツインベッドルーム、そして遊具を置いたプレイルームがつながる造り。上の子はベッド、下の子と親は和室に布団を敷いて、と寝床を分けられる。別の和洋室でも、和室部分に布団を敷いて赤ちゃんと同室で休める。ベッドガードは貸出備品に用意され、子ども向けのアメニティやベビーグッズもそろう。三宮からポートライナーで数分と交通の便がよく、都市観光と組み合わせやすい。海遊びや高原ではなく、街なかでの一泊で寝床だけを分けたい家族に向く選択肢として挙げたい。
具体情報
- 和洋室: 南館 和洋室(キッズスペース付)=和室10畳+ツインベッドルーム+プレイルーム/別タイプは和室に布団を敷いて同室可
- 落下対策: ベッドガードを貸出備品に用意。キッズアメニティ・ベビーグッズセットあり
- アクセス: 三宮からポートライナーで数分、ポートアイランド
- エリア: 兵庫県神戸市中央区
よくある質問
Q. 何歳ごろから「自分のベッド」を用意すると良いですか?
A. 明確な年齢の決まりはないが、上の子が親との添い寝を嫌がり始める就学前後が一つの目安になる。いきなり別室にせず、まずは同じ部屋のなかでベッドと布団を分けると、子どもも親も距離の変化に慣れやすい。和洋室ならその移行を一室で試せる。
Q. ベッドからの落下が心配です。対策はありますか?
A. 今回の3軒はいずれもベッドガードの貸出を公式に案内している。数量に限りがあったり予約制の場合があるため、予約時の備考欄で早めに伝えておくと確実だ。ベッドを壁側に寄せる、就寝中は和室側に親が寝る、といった配置の工夫も合わせたい。
Q. 布団とベッドは同じ部屋のなかで分けられますか?
A. 分けられる。紹介した和洋室は、ツインなどのベッドと、畳に敷く布団が一室に併設される構成。上の子はベッド、下の子と親は布団と寝床を分けつつ、全員が同じ部屋で眠れる。
Q. きょうだいの年齢差が大きくても大丈夫ですか?
A. 大丈夫だ。特にホテルエピナール那須のように定員6〜8名の広い和洋室があれば、上の子はベッド、乳児は親のとなりの布団、と分けても余裕がある。年齢差が大きい家族は、面積と定員に余裕のある部屋を選ぶと動きやすい。
Q. 駐車場はありますか?
A. 3軒とも駐車場を備えるが、都市型の神戸ポートピアホテルは料金や台数の扱いが郊外リゾートと異なる。車で向かう場合は各宿の公式案内で当日の駐車条件を確認しておきたい。
編集部から
添い寝の卒業は、子どもが少しずつ自分の世界を持ち始める合図でもある。和洋室でベッドと布団を分けるのは、その一歩をいきなり別室にせず、同じ部屋のなかで見守れる折衷案だ。今回の3軒は、軽井沢の小さな宿、那須高原の大型リゾート、神戸の都市型ホテルと性格が違うぶん、家族の旅程に合わせて選べる。夏から初秋は人気の時期でもあるので、広い和洋室ほど早めに埋まりやすい。寝床の分け方を決めたら、まずは部屋の面積とベッドガードの手配を確認するところから始めたい。